スワロフスキーHabicht 10x40W GA

輸入品の価格が上がり続ける苦しい現状ですが、
双眼鏡愛好家の方へメイドインオーストリアの銘品を放出します。とても
これより空気が乾燥し風景が鮮やかに色付く季節、覗く世界を宝石のように彩るオーストリア双眼鏡の銘品を使い自然観察をお楽しみ頂ければ幸いです。


●商品

レンズ、プリズム、傷カビ曇り無し。

光軸 完璧に結像します。

動作確認済み。

レチクル無し。

視界はクリア。

光の中で観察する対象物は宝石のように輝きます。


●付属品


本体、レインガード

専用ストラップ(未使用品)
ソフトケース(未使用品)
スワロフスキーレンズクロス(未使用品)



●特徴

この個体はスワロフスキーオプティックオーストリア本社の技術責任者により、レンズ、プリズムの選別、拭き上げ、組み込み、及び光軸調整を施して貰っている個体です。

結果、新品納品時約1ヶ月を要しています。

光学系、組み込み精度、作動等、ほぼパーフェクトな仕上がりです。

某販売サイトへ、この個体を使った当方編集によるレビューが存在します。
そのレビューを抜粋し一部改訂して掲載しますので、良ければご参考にされて下さい。


以上、お好きな方へお譲り出来れば幸いです。



スワロフスキーHabicht 10x40W レビュー


ルーフ型双眼鏡が主流になり久しい現代、最も過小評価を受けている双眼鏡ではないかと思います。

国内ではほぼレビュー自体が存在しない為、少し長いですが私なりのレビューを記しておきます。

双眼鏡の歴史上長い年月をかけて改良に改良を重ね、検討の余地のない域にまで達した伝統的な設計に加え、ルーフ型の最新スワロビジョンで培われた現代最高峰、最新のレンズコーティングを与えられている至高のポロ型双眼鏡です。

更に同社の超技巧を備えた職人が一つ一つ手作業で組み上げています。

この双眼鏡に対し設計の古いポロ型というイメージを持ったり、現代的な先入観を持ちながら覗けば、良い意味で完全に裏切られると思います。

当機はよく出来た中級品クラスのポロ型双眼鏡を突き放し、真似の出来ない領域の見え味を誇る本物の高級ポロ機です。

「本物の高級双眼鏡の見え味とはこういうもの」

たとえ誰に教えられなくても、こういった感想を実感として得られるのではないかと思います。

確かに値段だけを見ると高く感じるかも知れませんが、個人的には対性能からしてこの値段が不当であるとは到底思えません。

光線透過率一つを取ってもツァイスのトップエンドモデル、かのHTを持ってしても越えられない、双眼鏡史上最高レベルの 96%
同社ルーフ型最新スワロビジョンシリーズ及びNL pureよりも遥かに高い数値です。

しかしこの双眼鏡の本質は、単に高性能を示す透過率という数値を突き詰めた事ではなく、一切の妥協を排した設計、吟味された素材、最高峰のレンズ、コーティング、さらに非常に手間暇をかけた高度な組み上げが施されている点です。

事実この双眼鏡は、世の中の中級品ポロ型双眼鏡は言うに及ばす、ある意味においては各社ハイエンドダハ型までも軽く凌駕する飛び抜けた見え方をしています。

個人的には現時点で世界一のポロ型双眼鏡という位置付けになります。

視界の無着色は当然の事、光が差しこむ森の中で鳥を捕らえると、毛羽の分離やその先端までを完璧に表現する繊細極まるシャープさと、まるで後光が差しているかのように対象が光に縁取られ、そして浮かび上がる様は神々しく感じる程で、更にその姿は宝石のように鮮やかで上品な色合いに満ちています。

さらにポロならではの3D立体視が加わり、鳥の柔らかな膨らみと動き、愛らしい表情までをまさに間近で堪能出来ます。
観察する状況次第では私は正直、恍惚となるような経験が出来ました。

倍率が高くなるにつれ、明るさや見え方、またコリメーションなど、それらをナチュラルかつ高いレベルに持っていく事は大変に難しく、その為には非常に高い技術力とコストがかかります。

なので普及品レベルでそういった条件を両立させた双眼鏡を求めれば、どうしても低倍率の双眼鏡になってしまいます。

しかしこの本物の高級双眼鏡は周囲が暗くなるにつれ更にその威光を増し、薄暮時でさえ霧を取り払ったように透明で美しい世界に変えてしまう明るさに加え、
シャープさ、自然な見やすさ、3D効果、防水性、耐久性、丈夫さ、そして軽さなど、
それらの全てを10倍という倍率で達成し、バードウォッチングや天体観測にこれ以上ない効果と使い易さを与えてくれています。

比較対象としては同社ルーフ型 EL10x50 SV以外には無いのですが、使い勝手には差があります。

見え味に関して比較対象になり得る同社ルーフ型 EL10x50 SVの方はフォーカスは流石に、よりやり易く滑らかで上質です。
誰が使ってもフォーカスは軽い力でビシッと決まります。
美しい視界はギリギリまで歪みもなく、画面の端までの全てが使え、より広い範囲での観察が可能です。

対してポロ型で4m防水を達成しているハビヒトのフォーカスリングは構造上固めになる事は避けられず、気温の低い冬には重く少々難儀をし、フォーカスの美しさを求めてリングを根性で回す時もあります。
( 回しているうちに滑らかにはなります。)
またアイレリーフは13mmと短く、眼鏡使用者には優しくありません。

しかし見え味に関してシャープさ、色の美しさはEL10x50 SVと同等。

むしろ上回っている部分もあり、視野内の3D効果や、対象を縁取る光の表情と艶の表現、薄暮時での透明感や明るさなどはハビヒト10x40 Wの方に軍配が上がります。

またフラットナーレンズを使っていない為、画面端での平坦性能は当然劣りますが、その代わりに不自然なローリングボール現象は皆無です。

いくら超高性能とはいえ40万円に迫る価格のEL10x50 SVを気軽に持ち出し、野外で頻繁に使用する事はどうしても躊躇してしまいます。

私の場合気に入っているのは、この飛び抜けた見え方と軽さや頑丈さ、さらに完全防水、価格は見え味の比肩し得るEL10x50 SV の約半分というメリットです。
また、とても軽く取り回しも楽なので、この点は野外で非常に助かります。

以上、画面端の少しの歪みと短いアイレリーフ、
フォーカスリングの固さを気にせず当機のメリットを存分に歓迎出来る方にはお勧めします。

一般的な物差しだけに捉われず、各双眼鏡の特徴を熟知し、様々な素性の良い双眼鏡を沢山経験されている目の肥えたベテラン愛好家の方に是非。

また、自然観察、バードウォッチャー、極限
Swarovski Habicht 10x40Wは、
軸上の比類ないシャープさと光の表現、宝石のような色の鮮やかさを持って、移ろいゆく世の「瞬間の芸術」を経験出来る素晴らしい双眼鏡だと思います。